庭でよく見る雑草の駆除とその後の維持管理方法
今回は、私たちの身の回りでよく見かける雑草とその特徴、駆除の方法、駆除した後の維持管理方法などをご紹介いたします。
最近は汚庭(おにわ)という言葉もあるように、庭の管理に頭を悩ませている方は多いようです。
雑草に占領された庭は見た目の悪さだけでなく、害虫が発生したり花粉が飛んでアレルギーの原因になったり、ご近所さんとのトラブルにもなりかねません。やはり定期的に駆除したいものです。
こちらの記事を参考に、効率良く雑草を駆除して綺麗なお庭を維持してくださいね!
お庭で良く見かける雑草とその特徴
まずは、私たちにの身の回りで良く見かける雑草、その中で完全に駆除することが難しいとされているものをいくつかご紹介させていただきます。
勝つためにはまず敵を知ることです。
スギナ
「つくし」です。本名が「スギナ」になります。
シダ植物のスギナは、根茎・かい茎・胞子(つくし部分)で繁殖していきます。一旦生えると完全に駆除するのが難しく、とてもしつこいので「地獄草」と別名がつくほどです。 砂利のお庭がスギナに占領されてしまい緑一面になっているお宅を見かけたのは1軒や2軒ではありません…苦労されている方も多いのではないでしょうか?
関連記事:スギナの効果的な駆除方法 |
「つくし」です。本名が「スギナ」になります。
シダ植物のスギナは、根茎・かい茎・胞子(つくし部分)で繁殖していきます。一旦生えると完全に駆除するのが難しく、とてもしつこいので「地獄草」と別名がつくほどです。
砂利のお庭がスギナに占領されてしまい緑一面になっているお宅を見かけたのは1軒や2軒ではありません…苦労されている方も多いのではないでしょうか?
関連記事:スギナの効果的な駆除方法
スズメノカタビラ
芝生と同じ生育環境を好むため、芝生に混じって繁殖してしまうこともしばしば。
1年中成長する雑草なので、冬になって芝生が弱っている隙に一気に広がってしまいます。 |
芝生と同じ生育環境を好むため、芝生に混じって繁殖してしまうこともしばしば。
1年中成長する雑草なので、冬になって芝生が弱っている隙に一気に広がってしまいます。
そうなってしまうと駆除も困難になりますので、見つけたら小さいうちに駆除してしまうのがおすすめです。
ススキ
ススキと言えばお月見。
風情のある雑草ですが、葉っぱの縁がカミソリのようで腕や足の皮膚を切ってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。 |
ススキと言えばお月見。
風情のある雑草ですが、葉っぱの縁がカミソリのようで腕や足の皮膚を切ってしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
地下茎を伸ばして繁殖していくため大きく成長すると除草剤が効きにくくなりますので、小さいうちに駆除するのがおすすめです。
ドクダミ
ドクダミはお茶にして飲んだり火傷に使ったり、薬草のイメージもありますが、庭に生えてて欲しいかというと・・・そうでもないですよね。
地下深くに根を張り巡らせます。
関連記事:ドクダミの効果的な駆除方法 |
ドクダミはお茶にして飲んだり火傷に使ったり、薬草のイメージもありますが、庭に生えてて欲しいかというと・・・そうでもないですよね。
地下深くに根を張り巡らせます。
上辺だけ駆除しても、地下茎が残っているとそこからまた生えてきます。
関連記事:ドクダミの効果的な駆除方法
タンポポ
皆さま馴染のある雑草ではないでしょうか?
黄色い花をつけ、花が終わった後のまん丸の綿毛をぷーと吹き飛ばして遊んだ経験がある方も多いでしょう。
根が長く50cm以上深く根を伸ばすこともあるので、駆除が難しい雑草の1つでもあります。 |
皆さま馴染のある雑草ではないでしょうか?
黄色い花をつけ、花が終わった後のまん丸の綿毛をぷーと吹き飛ばして遊んだ経験がある方も多いでしょう。
根が長く50cm以上深く根を伸ばすこともあるので、駆除が難しい雑草の1つでもあります。
メヒシバ
庭や道路、どこにでも見かける草のひとつです。
生命力が強く、どんな環境にも適応しやすいため土さえあれば生えてきます。
ひと回り大きいオヒシバという草もあります。 |
庭や道路、どこにでも見かける草のひとつです。
生命力が強く、どんな環境にも適応しやすいため土さえあれば生えてきます。
地面を這うように繁茂し、節々で根を下ろすので、大きく成長すると駆除がしにくくなるので早目に駆除しましょう。
ひと回り大きいオヒシバという草もあります。
エノコログサ
「ねこじゃらし」という名称でも有名ですね。
見つけた時に抜いておかないと穂先に大量の種ができるので翌年には大量に増えてしまいます。 |
「ねこじゃらし」という名称でも有名ですね。
見つけた時に抜いておかないと穂先に大量の種ができるので翌年には大量に増えてしまいます。
駆除する時は種が周囲にこぼれないよう注意しましょう。
他にもクズやオオバコ、カタバミ、オヒシバなども厄介な雑草として名前を良く聞きます。
庭に生えることはあまりないかもしれませんが、竹やクズなども駆除が困難な雑草です。
どんな雑草も大きく成長するまで放っておくと、簡単には駆除ができなくなりますので見つけたら早目に駆除しましょう。
雑草の生命力は非常に強く、雑草に関わる仕事に長年携わってきた私たちも驚かされることが度々あります。
そんな雑草のたくましさをこちらの記事でご紹介しています。
雑草駆除にはどんな方法がある?
では、雑草を見つけたらどんな方法で駆除すると良いでしょうか?
手軽なものから大がかりなものまで、色々な駆除方法があります。
まだ草が小さい、場所が狭い、薬剤を使用したくない場所などには・・・
手刈り(草むしり)
人力です。雑草駆除の基本ですね!
根や地下茎を完全に駆除するのは難しいのでしばらくするとまた草が生えてきます。 |
人力です。雑草駆除の基本ですね!
鎌などを使って雑草を取ります。
根や地下茎を完全に駆除するのは難しいのでしばらくするとまた草が生えてきます。
定期的に実施しましょう。
広い面積、薬剤を使用したくない場所などには・・・
機械で刈る
刈払機(かりばらいき)での草刈りです。
スピードは速いですが、小石が飛んで来たり、刃が足に当たったりと危険を伴いますので作業服や保護具などの準備が必要です。 |
刈払機(かりばらいき)での草刈りです。
刈払機とは、棒の先に刃が付けられ高速回転しながら草を刈っていく道具です。
スピードは速いですが、小石が飛んで来たり、刃が足に当たったりと危険を伴いますので作業服や保護具などの準備が必要です。
刈払機も雑草の根や地下茎まで駆除することはできないため、数か月に1回は作業しましょう。
化学の力を使う
除草剤を使う
除草剤は沢山の種類があります。
土壌に作用し雑草を根や地下茎から枯らすタイプ。
雑草の種類によっても使う除草剤が異なりますので、ご自分が駆除したい場所によって使い分けが必要です。 |
除草剤は沢山の種類があります。
土壌に作用し雑草を根や地下茎から枯らすタイプ。
地表の葉や茎に作用し雑草を枯らすタイプ。
雑草の種類によっても使う除草剤が異なりますので、ご自分が駆除したい場所によって使い分けが必要です。
こんな方法もあったのか・・・!
熱湯
熱により地表の雑草は枯れますが、土壌の根や地下茎まで枯らすことは難しく、一時的な駆除となります。
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熱により地表の雑草は枯れますが、土壌の根や地下茎まで枯らすことは難しく、一時的な駆除となります。
重曹
水に重曹を溶かし、雑草に巻いて枯らします。
重曹は人間に害がないので安心して使用していただけますが、何度か繰り返さないと効果が出ず、根までは枯らせません。
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水に重曹を溶かし、雑草に巻いて枯らします。
重曹は人間に害がないので安心して使用していただけますが、何度か繰り返さないと効果が出ず、根までは枯らせません。
塩水
地面に塩をまいて雑草を枯らす方法です。
が、塩をまいてしまうと雑草のみならず他の植物も育たなくなってしまいます。
さらには土中の配管を痛めてしまいます。
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地面に塩をまいて雑草を枯らす方法です。
が、塩をまいてしまうと雑草のみならず他の植物も育たなくなってしまいます。
さらには土中の配管を痛めてしまいます。
雨水などで周囲に塩分が流れ出て大きな影響を及ぼすことも考えられますので、この方法は絶対にやめておきましょう。
お金の力で解決
業者に頼む
業者やシルバーさんに依頼する方法も1つの方法ですよね。
業者であれば、そこに生えている雑草に合せた駆除をしてもらえると思いますよ。
前の項でご説明した通り、やっかいな雑草とは根や地下茎で増えるものが多いです。
少しでも根や地下茎が地中に残っているとそこから再び雑草は生えてきます。
人の手や鎌、熱湯や重曹などの環境負荷が小さい安全な方法では、残念ながら根や地下茎すべてを駆除するのは難しそうです。
どれか1つの方法に頼るのではなく「除草剤で広くしっかり雑草を駆除しつつ、生えてきた小さな雑草を手や鎌などで取る」などの合わせ技もいいかもしれませんね。
雑草の駆除方法にはまだまだ様々な方法があります。
15通りの雑草対策について書いた記事がありますので、こちらも是非ご参考ください。
駆除後はしっかり予防。見つけた時にはすぐに駆除
せっかく苦労して雑草を駆除した後は、防草シートを使って雑草が生えてこないようにしっかり対策しましょう。
防草シートは光を遮断し雑草の生育を阻害します。
商品によっては10年以上長持ちするものもありますので、頑張って防草シートを敷いてしまえば大変な雑草駆除から解放されますよ。
葉先が鋭利な雑草が生えている場所には
ススキやスギナなどの葉先がツンツンした雑草が生えている場所には
「とことん草なしシート」「とことん防草シートライト」「砂利下専用草なしシート」がおすすめです。
繊維が複雑に絡み合った高密度不織布でできている為、繊維と繊維のすき間が小さく、葉先の鋭い強力な雑草もしっかり抑えます。
鎌や刈払機で表面の草を綺麗にしてからこれらの防草シートを敷けば、地中に残っていた根や地下茎から芽が生えたとしても防草シートを突き破ることはありません。
どんな雑草もシャットアウトしてくれます。 |
お庭の掃き掃除がラクラク。 |
防草シートの上に砂利や人工芝を乗せたいときはこのシートが最適。 |
イネ科のチガヤという雑草はその芽が針のように鋭く、駆除が難しい雑草の代名詞ともなっていますが、当店のこれらの高密度不織布の防草シートなら、下から出てくる鋭い芽もしっかり抑えることができます。
チガヤ |
チガヤの芽 |
(大面積草なしシート、らくらく防草シートは織物のシートのため繊維の間から芽が出てきてしまいます)
葉先が円みを帯びた雑草が生えている場所には
スズメノカタビラ、ドクダミ、タンポポ、メヒシバ、エノコログサなどが生えている場所には「大面積草なしシート」「らくらく防草シート」がおすすめです。
当店最安値。 |
お花など植えたい時にはこちらの防根シートがおすすめ。 |
(とことん草なしシート、とことん防草シートライト、砂利下専用草なしシートもご利用いただけます)
ヨモギ、オオバコ、ヤブガラシ、カタバミ、ハマスゲ、笹…身近な雑草の種類はまだまだ沢山!
雑草別おすすめ防草シートが知りたいかたはこちらからどうぞ。
まとめ
いかがでしたか?
雑草の駆除方法にも色々あります。
ご自身の生活スタイルやお庭や畑の広さによって最適な駆除方法をお選び下さい。
そして、せっかく綺麗に雑草を駆除した後の維持管理を怠らないのもお庭を綺麗に保つ秘訣です。
定期的な雑草駆除が難しいのであれば防草シートを活用するだけで、ぐっとお庭の雑草管理が楽になりますよ。