耐用年数はどうやって決めているの??
そもそも防草シートの耐用年数って何?!誰がどうやって決めているの?
今回はその疑問にお答えしま~す。
その答えは・・・
一般的な耐用年数は、会計用語で「原価償却資産が利用に耐える年数」
つまり、法律で決められた「使用に耐えうる年数」のことです。難しい~
しかし!
防草シートの耐用年数は、会計上の決まりはありません。
メーカーによって材質や製法も異なり、法律で定めるほどまだ普及していないからです。
なので、防草シートの耐用年数は 「各メーカーや販売会社が、様々な根拠をもとに決めている」んです!!
当店の防草シートはJIS基準による「紫外線照射試験」を行っています。
紫外線照射試験とは
屋外で1年間の紫外線を浴び続けるのと同じ量を、2週間で浴びせることができる機械で試験をします。
例えば・・・
「5年分の紫外線を浴びせたら、シートの強度はどこまで弱るか?」という試験を、年数を変えながら行なっています。
その結果、防草効果が維持できる基準値を下回らない年数が決まるんです。
各種防草シートの紫外線照射試験
※見た目はどれもよく似た織物の防草シートですが、
たった1年分の紫外線を照射しただけで、劣化具合が全然違うものになりました。
下の写真は、当店の人気商品「大面積専用草なしシート」と他社の国産織物シートの試験結果です。
防草効果維持のために必要なこと
光を遮る割合。99.5%以上が必要だと言われています。
雑草の根が防草シートを突き抜けようとする力に対する抵抗力。防草シートを突き抜けないだけの抵抗力が求められます。
光がなくても雑草は地上部に出てきます。そこからは光を得て光合成をしなければ生長しません。
タテ方向・ヨコ方向に引っ張られた時、どこまで耐えられるかです。
破れたり裂けたり、穴が開いたりしないためにも重要です。
この3つが、紫外線を浴び続けることで弱まり、いずれ防草効果を失っていくわけです。
当店の基準値
当店では、独自の試験・大学やNPO緑地雑草科学研究所など、第三者機関との共同研究を経て基準値を設けています。そして、自社で測定器を持っているんですよ~!
紫外線照射試験の機器は高額なうえに、維持管理に相当のコストがかかるので、自社で持つことは諦めていました。
しかーし!!
2016年、念願の導入そして、試験を開始することができました✨✨
紫外線照射試験器を自社で導入し、測定している防草シートメーカーはなかなか無いと思います。
※調査できないので予想です・・・ご了承ください。
結果、耐用年数は、試験結果から少し割り引いて、短めの年数に設定しています。
その理由は・・・?
室内で測定する値はあくまで目安であり、屋外で使用される防草シートは雨風にさらされます。
地域による気候の違いや、現場の環境などにより、劣化速度に違いが生じます。この点を考慮して、当店が自信を持ってお伝えできる耐用年数にしています。
耐用年数を過ぎたからといって、雑草がボーボー生えたり、防草シートがボロボロになることもありません。
耐用年数を過ぎた後も引き続き防草効果は維持されますが、効果は徐々に衰えます。
その際、当店オススメの補助資材でのメンテナンスや張り替えによって長持ちさせることもできます。
張り方(方法や丁寧さ)によって、ピン穴や重ね部から雑草が繁茂し、驚くほどのスピードで防草効果が失われることがあります。
「防草シートは耐用年数の期間は雑草が生えない」のではなく、しっかりと施工し、時折状況を確認し、雑草が生えていれば取り除き、補助資材でお手入れをすれば、耐用年数、またそれ以上に防草効果を維持できます。
せっかくお金を出して防草シートを敷くのだから、正しい敷き方で、正しくメンテナンスをして、長持ちさせていただきたいです。
購入前、施工時、その後のお手入れなど、当店ではメールや電話でサポートさせていただいています。安心してお問合せくださいね。