法面の雑草対策には防草シートが最強|効果を最大限に発揮するために
勾配のある法面で雑草管理を行うことには危険が伴いますが、
防草シートを使用することでその問題を効果的に解決できます。
本記事では、法面における防草シートの選び方や敷き方をご紹介します。
また、その効果を最大限に発揮する副資材の活用法を詳しく解説します。

法面(のりめん)とは

法面(のりめん)とは、切土や盛土により作られた人工的な傾斜地です。
法面は私たちの身近な所にもあります。
例えば、水路のキワや田んぼの畦道などです。
法面の適切な管理は、自然災害のリスクを減らし地域の安全を確保するために欠かせません。定期的な点検と補修により、長期的な安定性が維持されます。
法面に雑草が生えると何が問題?
水路のキワや田んぼの畦道は、コンクリートで形成されたものもありますが、土壌で構成されていることがほとんどです。
法面に雑草が繁茂すると視認性が悪くなり、ゴミの投棄につながったり獣や虫の住みかとなったりするため、地域や農作物への悪影響となりかねません。
また法面の安全性や維持管理の問題にも関係してきます。
そのため法面の雑草対策が必須ですが、定期的な草刈りには人件費がかかり、作業者の安全確保が重要な課題です。
法面の雑草対策には防草シートが最強な理由
法面は直射日光や風雨の影響を受けやすい場所で、雑草が生えやすい環境にあります。
また、勾配があり踏ん張りにくいことから除草作業が危険で困難な場所です。
手軽な雑草対策の手段として除草剤の使用が挙げられますが、水路や農地が近くにある場合は配慮が必要です。
加えて、除草剤を日常的に使用し続けると土が痩せてもろくなり、法面が崩れる原因になるため注意しなければなりません。
これらの問題を解決するのが「防草シート」です。
防草シートは、法面の雑草対策として効率的かつ持続性のある方法です。
その最大の強みは「光を遮断することで雑草の発芽・成長を抑える」点にあります。
特に法面のような管理の難しい場所では、草刈りや薬剤散布といった一時的な対策よりも、施工後に長期的な効果が持続する防草シートが圧倒的に有利です。
維持管理の頻度を大幅に軽減できることに加え、土壌を覆うことで直接雨が打ち付けることを緩和し、表土が侵食され崩れることを防ぎます。
防草シートの効果を最大限に発揮するには
ただし、いくら高性能な防草シートを使用しても、施工方法によっては雑草が容赦なく侵入してきます。
——では、失敗しないための具体的なポイントとは?
シート選び
耐久性
耐用年数の短い防草シートは1〜2年でボロボロになるため、頻繁な張り替えが必要になります。
法面での施工は危険を伴い作業が大変なので、10年以上の耐用年数がある防草シートを選ぶのがおすすめです。
耐用年数が長い防草シートは初期費用がかかりますが、しっかり施工すると補修や再施工の頻度を減らすことができ、現場にかかる維持費用や施工単価を抑えることができるため、総じて見るとコストパフォーマンスが高くなります。
▼ 耐用年数の短い防草シート
1~2年でボロボロになり張り替えが必要
透水性
▼ 透水性のある防草シート
雨水は地中に浸透
透水性のある防草シートを使用することで、雨水が防草シートを通って地中へ浸透します。
雨水が浸透することでより自然に近い環境となり、法面の健やかな維持を助けます。
雨水が滞留せず土中の水分量を適正に保てるため、法面が崩れるリスクを軽減します。
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施工方法
勾配の確認
法面の勾配※が大きいとシートが重力で法尻方向にずり落ちようとするため、法肩部分の平地に1m以上防草シートを被せる必要があります。
また、45度以上ある急斜面では、ずり落ちようとする力が強く働くため、防草シートの使用を推奨していません。
※勾配とは、傾斜面の傾きを示す度合いのこと。
▼ 急な斜面
▼ 緩やかな斜面
整地
雑草や砂利を取り除いて表面を均す工程は、平地と同じように作業します。
詳しくは防草シートの敷き方をご覧ください。
法肩の路面や法尻の用水路など、構造物に土が被っている場合は取り除いてください。
接着部分の泥やコケは取り除き、ブラシで磨いてあらかじめ乾かしておきましょう。防草シートを敷くと、シートは地面の凸凹に追従します。
凸凹があるとシート上への砂埃の堆積を招き、雑草が生える原因となります。仕上がりの見た目や施工後の経過に大きく差が出るため整地は丁寧に行いましょう。
防草シート張り
防草シートを少しずつ広げピンを打設する工程は、平地と同じように作業します。
詳しくは防草シートの敷き方をご覧ください。
固定ピンは支持力を高めるため勾配に対して垂直になるように、またシートにシワが寄らないよう法肩側から順に打設します。
シートをつなぎ合わせる部分は10cm以上重ねますが、法肩側の防草シートが上になるように重ねるのがポイントです。
法面の勾配に沿い水の流れに逆らわないことで、シート継ぎ目(重ね部分)への水や土壌の入り込みを防ぎ、雑草発生のリスクを軽減します。
また、風向きにも注意しましょう。
海風や山から吹き下ろす風など、常に一方向からの風が強い場所は、風の向きも考慮して敷きましょう。
風向きに逆らわずに防草シートを敷くことで、風の侵入によるシートのめくれ防止にもつながります。

副資材の活用
固定ピンを打設するとシートに穴が開くため、その穴を専用のシールで塞ぐことで雑草発生のリスクを軽減します。
詳しくは防草効果アップの方法をご覧ください。
法肩がアスファルトになっているなら「アスファルト固定ピン」と「防草シート専用接着剤」を併用します。法尻にU字溝があるなら「U字溝専用ピン」か「防草シート専用接着剤」を使用します。
これらの副資材を使用することで雑草発生を抑制し、後々のメンテナンス作業を格段に楽にすることができます。

まとめ|危険な傾斜地こそ防草シートで環境づくり
法面の雑草対策には、一時的な除草作業ではなく、「雑草が生えにくい環境を作る」ことが何より大切です。
その点で防草シートは最も合理的で確実な対策といえます。正しい製品を選んで適切に施工すれば、維持管理の手間が大きく減り、法面の景観や安全性も長期にわたって保たれます。
草刈りに追われる生活から卒業し、安心・安全な法面管理を実現するためにも、防草シートの導入をぜひ検討してみてください。
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