高密度防草シートとは?目付だけで判断してはダメ!厚みも重要です!
雑草対策に欠かせない防草シートですが、その選び方で悩んでいませんか?
強力な雑草の生える場所では、「密度」は、防草シート選びの重要なポイントです。
目付だけで判断していませんか?実は、「厚み」も密度と同様に大切です。
この記事では、20年以上雑草対策に関わってきた専門スタッフが、高密度防草シートの必要性やその選び方について詳しく解説します。
失敗しない選び方を学び、あなたに最適な防草シートを見つけましょう。そして、雑草に悩まされない快適な生活を手に入れましょう!
なぜ高密度防草シートが必要?
葉先が尖った雑草には高密度不織布が必須

織布防草シートからチガヤが突き抜けた様子
防草シートの主な役割は、雑草の光合成を阻害する「遮光率」で雑草の成長や発芽を抑制すること。
しかし、遮光率が高くてもチガヤ・ススキ・アシ・スギナのような葉先が鋭い雑草は、密度の低い防草シートの場合、突き抜けることがあります。
なぜなら、密度が低い防草シートは繊維間の隙間が広く、葉先の鋭い芽は容易に貫通できるからです。
こうした強力な雑草には、繊維の隙間が狭い高密度不織布(スパンボンド製法)の防草シートが最適です!
続いて、防草シートにはどんなタイプがあり、どんな特徴があるのかを説明いたします。
防草シートのタイプと特徴
防草シートは主に3タイプに分けられます。商品に「高密度」と書かれていても、製法による違いを理解することが重要です。
タイプ | 特徴 |
---|---|
織布![]() |
縦糸と横糸を織り合わせた織物タイプ。 安価な物が多く、織り密度※が高くても縦糸と横糸の隙間があるため、葉先の尖った雑草はほぼ貫通する。 |
不織布(ニードルパンチ製法) | 数千の針で綿を突き、繊維を絡ませたフェルト状のタイプ。 厚手で高価なものが多い。 透水性が高く、柔軟で敷きやすいが、密度は低めで繊維同士の隙間が広く葉先の尖った雑草は貫通しやすい。 |
不織布(スパンボンド製法)![]() |
溶かした樹脂を紡糸し、熱や圧力で結合させたタイプ。 薄手で高密度のものが多く、葉先の尖った雑草にも強い傾向。 ただし、材質や目付量により価格や耐久性・防草性能は異なる。 |
※織り密度とは、織り目の細かさの度合い。一定の長さあたりの縦糸と横糸の本数で表す。
葉先の尖った強力な雑草対策には、スパンボンド製法の高密度不織布を選びましょう!
ただし、目付量が150g/㎡よりも低いものや密度の度合いによっては雑草が貫通したり遮光率の低下を招く場合もあるため、選び方に注意が必要です。
防草シートの密度を正しく知ろう!
高密度と謳われている防草シートでも、そのタイプによって防草できる雑草の種類が限定されるのがお分かりいただけましたか?
葉先の尖った強力雑草も抑えられる防草シートは、スパンボンド製法の高密度不織布です。ですが、その密度の度合いが非常に重要です。
では、どのくらいの密度が必要なのか?その度合いを知るため、まずは密度について詳しく説明致します。
密度とは?目付とどう違う?
「密度=目付」と誤解されがちですが、これは大きな間違いです!密度は目付ではありません。
- 目付・・・防草シート1㎡あたりの重さで表す。(目付 = 重さ ÷ 面積)
- 密度・・・防草シート1cm3あたりの重さで表す。(密度 = 重さ ÷ 体積)
目付が高くても、厚みが厚いほど密度は低くなり、雑草が突き抜けやすくなります。同じ目付でも厚みが薄いほど密度は高くなり、雑草の突き抜けに強くなります。
その違いをイメージにしてみました。
密度(厚み)の違いが雑草の突き抜けを左右する
目付が同じで厚みが厚い場合
密度は低く、隙間が広いので雑草が突き抜ける
目付は同じで厚みが薄い場合
密度は高く、隙間が狭いので雑草が突き抜けない
いかがでしたか?雑草を抑える効果は、目付だけでなく密度(目付と厚さの関係)も重要なのです。
ですが、商品仕様に目付や密度が明記されていない場合も多いので、自分で計算する方法を知っておくと安心です。
次は、密度の計算方法をご紹介します。
密度の計算方法
密度を求めるには、防草シートの目付(重さと面積)と厚さが必要です。以下は計算式です。
- 目付(g/㎡) = 重さ(g) ÷ 面積(㎡)
※面積(㎡) = 幅(m) × 長さ(m) - 体積(cm3) = 面積(cm2) × 厚み(cm)
- 密度(g/cm3) = 重さ(g) ÷ 体積(cm3)
実際の防草シートを例に計算してみよう!
(例1)ネットショップで人気!『ザバーン240』なら
(目付:240g/㎡、厚み:0.64mm)
密度 = 240g ÷ (100cm×100cm×0.064cm) = 0.375g/cm3
(例2)当店で人気!『砂利下専用草なしシート』なら
(目付:150g/㎡、厚み:0.4mm)
密度=150g ÷ (100cm×100cm×0.04cm) = 0.375g/cm3
(例3)車の乗り入れOK!『砂利下専用草なしシート(強力タイプ)』なら
(目付:260g/㎡、厚み:0.6mm)
密度=260g ÷ (100cm×100c×0.06cm) = 0.433g/cm3
例1と例2は、目付や厚みの異なる防草シートですが、密度は同じでした。
また、例3は例1よりも目付は多いですが厚みは薄いので、計算しなくても例1よりも高密度であることが分かります。
そして、当店の砂利下専用草なしシートは、葉先の尖った雑草も抑えられるスパンボンド製法の高密度不織布防草シートです。
数々の施工実績や測定値(貫通抵抗力)などから判断しても、その抑草効果には自信があります。
葉先の尖った強力雑草も突き抜けない防草シートの密度は、 0.375g/㎝3 以上!防草シート選びには、密度 0.375g/cm3 以上を1つの目安としてお考えいただくと良いでしょう。
失敗しない防草シートの選び方
密度 0.375g/㎝3 以上の高密度防草シートでも、その目付・厚み・材質によって防草性能は異なります。
そのため、防草シート選定時には密度だけで判断しないことが大切です。
次は、密度以外にチェックすべきポイントをご紹介いたします。
総合的なチェックポイント
遮光率

遮光率とは、光を遮る割合。
光合成の抑止には99.5%以上光を遮断することが必要です。
材質

材質は耐久性に関係し、紫外線劣化防止加工の有無によっても耐用年数が変わります。
一般的に、ポリエチレンやポリプロピレンよりもポリエステルの方が紫外線劣化に強く長持ちします。
透水性

透水性の有無や水はけの良さ。
水たまりやぬかるみ対策の他、周囲の緑化植物にとっても透水性は重要なチェックポイントです。
用途

砂利・人工芝などの下地に使う場合、お庭・空き地・畑などでむき出しで使う場合など使用場所に合った選択が重要です。
使用期間

短期間か長期間か。使用期間に合わせた耐用年数のものを選びましょう。
副資材も重要!
高密度不織布防草シートを選んでも、副資材が不適切だと防草効果が半減する場合もあるので注意しましょう!
ピン
成長力の強い雑草に防草シートが持ち上げられない固定力と、防草シートを長年固定できる耐久性のあるものを選びましょう。
テープ
防草シートの継ぎ目やピンの穴からの雑草侵入を防ぐテープは、強力雑草が突き抜けない強力なもの。長期間はがれない接着力のあるものを選びましょう。
接着剤
コシのある高密度防草シートでもシートが浮き上がらず、構造物や防草シートに強固に接着できる専用のものを選びましょう。
正しい施工が成功の鍵

防草シートの効果を最大限に引き出すには、正しく使うことが必要不可欠です。
防草シートにシワが入らないよう整地を丁寧に行い、雑草が侵入する隙間のないよう丁寧に防草シートを敷きしましょう。
当店おすすめ高密度不織布防草シートTOP3
とことん草なしシート
どんな雑草も突き抜けない!
(目付:310g/㎡、厚さ:2mm、遮光率:99.9%以上、材質:ポリエステル、耐用年数:10年)
砂利下専用草なしシート
砂利や人工芝の下地に最適!防草&防根機能付きで後々の管理が驚くほど楽に!
(目付:150g/㎡、厚さ:0.4mm、遮光率:99.5%以上、材質:ポリエステル、耐用年数:半永久※)
※シートの上に砂利や人工芝などをのせない場合は5年
とことん防草シートライト
落ち葉や砂埃が溜まりにくく、お掃除しやすい!
(目付:240g/㎡、厚さ:0.65mm、遮光率:99.9%以上、材質:ポリエステル、耐用年数:7~10年)
無料サンプルで品質をチェック
防草シートは長期間使っていただくものです。ぜひ実物を手に取って質感や厚み、光の通し具合を確認してください!
迷ったら専門店に相談!
「どの防草シートが最適?」「副資材はどう選ぶ?」そんな疑問は当店の防草シート選定ナビで解決!
簡単な質問に答えるだけで、あなたにぴったりの防草シートや専用の副資材が見つかります。
また、商品比較一覧やお客様の声、施工事例も参考にどうぞ。
まとめ
今回ご紹介したポイントを参考に、自分に合った防草シートを選んでみてください。
もし迷ったり不安な時は、当店へお気軽にご相談ください。当店の専門スタッフがお客様に最適な防草シーをお選び致します。
そして、実際に防草シートを試して、草なし感動を体験してください。雑草の悩みから解放され、草なし生活を手に入れましょう!